Litera AI Platform

現場の気づきを、
業務改善の起点に変える

いつもの業務のなかで課題感を正確に可視化、アクションにつながる製造業DXの「気づき」

トヨタ紡織九州株式会社

トヨタ自動車の九州進出に合わせ1991年に設立されたトヨタ紡織九州株式会社。自動車の内装システムサプライヤーとして製造を担い、現在はプレミアムブランド「レクサス」向け製品の国内拠点メーカーとして、世界に通用するものづくりを追求しています。

導入事例の写真

同社では近年、DX推進にも注力しており、専任のグループも設けられています。会社全体で業務の質を上げていくためのDXの取り組みのなかで、「Litera App(以下、リテラアップ)」を導入いただき、さらにはPoCの段階から「Litera AI Platform(以下、リテラAI)」の活用に取り組んでいただきました。

ものづくりの会社として、どのような方針でDX推進に取り組まれているのか、そのなかでリテラアップおよびリテラAIの利用にどのような価値を見出していただいたのか、代表取締役社長 今枝 務 様、管理部 DX推進G グループ長 内村 大樹 様、同グループの柳 匠郎 様、吉野 真悠子 様、貞島 悠人 様に伺いました。

トヨタ自動車の九州進出に合わせ1991年に設立されたトヨタ紡織九州株式会社。自動車の内装システムサプライヤーとして製造を担い、現在はプレミアムブランド「レクサス」向け製品の国内拠点メーカーとして、世界に通用するものづくりを追求しています。

導入前の課題

DXは仕組みの理解から入ることが大切、情報を整理することで仕事のリードタイムが短縮する

-御社では管理部にDX推進グループを設けられていますが、どのようなDXの取り組みを行われているのでしょうか。

今枝:DXは、取り組み方次第では業務の正確性やスピードを大きく向上できる手段のひとつです。ただ、部署や個人によって取り組み方に差があり、得意な人と苦手な人が分かれやすいところです。弊社のDX推進グループのメンバーは、全社に対して「いかに皆がDXにスムーズに入っていけるようにするか」を工夫して取り組んでくれています。

また、弊社の場合、製造の仕組みや生産計画、製品の仕様や品質など、ものづくりの会社ならではのさまざまなデータを保有しています。それらに対してどのようにDXを進めていくと業務の質そのものを上げていけるかを考えて、取り組んでもらうようにしています。

DXを進める際に大事にしているのが、ツールの使い方を覚えてもらうだけではなく、業務の仕組みを理解しながらツールを最大限活用していくことです。私たちが入社した時代は、紙と電卓を使いながら計算をして、計算が合わないとまたやり直しという形で、数字がどう組み立てられているかを覚えていきました。

今はツールを使えばすぐに数字を出すことができます。それを否定するわけではありません。むしろ、変化の早い時代にあって、新しい技術に乗り遅れないことは大切です。一方で、ツールを最大限活用しながらも、仕事を仕組みから覚えてもらうこともとても大切だと考えています。

-御社の中期経営計画において、2023年から2030年で業務スピードを2倍にするという計画も発表されていますが、現在の進捗はいかがでしょうか。

今枝:メッセージとして表すと「業務スピードを2倍」という表現になりますが、重要なのは、仕事のリードタイムを短縮することだと考えています。

何かを始めるとき、あるいは止めるときでも、必要な情報を正確かつタイムリーに出せる環境を作っていくことで、経営陣の意思決定を早くできます。そうすることで仕事のリードタイム、すなわち担当者が仕事に取り掛かるまでの時間が短縮されるはずです。

経営判断に必要な情報がつねにアップデートされていれば、「この情報がないから判断できない」ということが少なくなり、意思決定が早くなります。情報がありすぎても迷うことになるので、そこはDX推進グループのメンバーが、必要な情報を踏まえたアウトプットの形を考えてくれています。

ものづくりのスピードは、基本的にお客様に準じたものになります。ただ、お客様に求められるスピードで製造を行いながらも、いかに一歩先に回って「きっとこういうことを求められるんだろうな」と予測して動くことも大切ですね。

内村:社長一人では対応できない部分について、各部署のさまざまな業務があることで成立しているのが会社だと考えています。

DXを推進する立場としては、最終的な目標に対して、そこに至るまでのプロセスを紐解き、停滞しているポイントを改善することを考えています。たとえば、Excelの手入力で手間がかかっている業務があるなら、そこを整流化することで仕事がガラッと変わり、時間も短縮されます。人の手が必要な業務についても、効率化しながらプラスアルファを生み出せないかと考えます。

導入のきっかけ

リテラアップ導入の決め手は効果の可視化、業務効率化に消極的だったスタッフに意識の変化も

-リテラアップ導入以前、PC作業についてどのような課題がありましたか?

吉野:DX推進グループができたのが2025年なのですが、それまでもRPAなどを使った定型業務・繰り返し業務の効率化の取り組みは、個々人ではありました。ただ、それは興味がある人が進んで取り組んでいるもので、PC操作が苦手な方などは置いてけぼりになっている状態でした。

-リテラアップの導入について、最終的に決め手になったのはどのようなところですか?

柳:展示会で実際の機能を見て、社内への提案を経て導入に至りました。

リテラアップは、結果がわかりやすく目に見えるところが非常に良いと思っています。結果を定期的にまとめてレポートで確認・展開できるので、導入後の変化を関係者全員がすぐに把握できます。ツールの導入はやはり着実に効果が出る形で行いたいですね。

-リテラアップ導入後の効果はいかがですか?

貞島:リテラアップはPC作業をしているその場でアドバイスが表示されるので、自分から積極的に情報を取りに行かない人にも効率化の効果が表れています。そこから、意識の変化もあるようです。利用者へのアンケートでは、「自分から情報を調べるようになった」「これができるならこれもできるのかと調べるようになった」といった声もありました。

導入後の効果

リテラAIなら工数を増やさず正確な業務ログ収集が可能、従業員の学習メリットも提示して賛同を得る

-今回、リテラアップによるPC作業の効率化にとどまらず、リテラAIによる業務ログの収集と分析に基づいた業務効率化まで利用を進めていただきましたが、そのきっかけは何だったのでしょうか?

内村:従来の業務改善では、目標値を先に設定してから各部署にヒアリングを行い、必要な数字を積み上げていました。また、効果測定も各部署での実測とヒアリングに基づいていました。このやり方では、ヒアリングと実際に出てくる数字に乖離があったり、数字の根拠や効果が不正確だったりするのが課題でした。

その解決策として最初に検討したのが、全社で工数の基準を決め、勤怠システムなどに各業務に使った時間を入力をする方法です。ただ、この方法だと、最終的に工数を下げることを目標としているのに、入力という工数を増やすという少し矛盾したやり方になってしまいます。

業務ログを収集する技術やサービスがあることも知っていたのですが、なかなか決め手に欠けていました。そんなとき、リテラアップの導入からリテラAIのことを知り、これなら工数を増やさずに根拠のあるデータを収集できるなと判断して、社内に提案しました。

-業務ログを取るということで、社内での反発は起きませんでしたか?

内村:不信感や不安視するようなネガティブな反応も一部にはありました。

ただ、導入時に「監視ツールを入れます」というスタンスではなく、「皆さんの学習のため」という面を説明すると、受け入れてもらいやすくなるように思います。「自分はこの業務に時間を使っていたんだな」といった気づきのきっかけになると良いですよね。

また、情報の取り扱い手続きは厳密に行った上で、正式導入に繋げています。

漠然と抱いていた課題感をリテラAIのデータ可視化により裏付け、やるべき施策が具体化した

-社内で議論や調整も行っていただきながら、最終的に導入を決定した決め手は何でしたか?

内村:今までの課題感も踏まえて現状を正確に把握することを考えたときに、リテラAI以上の方法がありませんでした。

経営として目指すべきところにもっとも一直線に行くことを考えたとき、やはりデータに基づく対応が必要です。そもそも、DXを進める部署が、アナログで曖昧なデータに基づいてアクションしているのは厳しいものがあります。少なくとも私たちの部署が行う施策については、データ主導にしていくべきだろうと考えました。

データの可視化では、可視化まではスムーズにできても、そこからどうアクションにつなげたら良いかわからないという課題も生じがちです。リテラAIの導入に当たっては、現状の可視化からすぐにアクションにつながるフィードバックも期待していました。

-事前の期待を踏まえ、実際に業務ログを収集・分析してみた印象はいかがでしたか?

内村:たとえばメール対応やExcel操作など、対応時間の長さに漠然と課題感を持っていた業務について、実際の業務に占める割合を確認できました。日々の積み重ねで対応時間がここまで肥大化するのかと、データを見ることでよくわかりました。

各部署のヒアリングでは出てこないデータもありました。課題感がデータで裏付けられたことで、これからやるべき施策も具体的になっています。現状を変えるには、少し強制力のある形で進める必要もあるかもしれない、といったことまで考えられるデータを取得できています。

ー今後、どのような活用を考えておられますか?

内村:業務を分析するなかで、マクロで見るべきポイントと、もっと細かく内訳を見るべきポイントがあると思います。現場の声もしっかり拾い上げ、それを実現できるような改善サイクルを回していきたいと思っています。

リテラAIは業務改善の切り口となる「気づき」をくれる、苦手意識がある人でも取り組めるDXを継続していきたい

ー今回、業務ログの取得や分析ができたことは、会社全体にとってどのような価値があると思われますか?

今枝:私たち製造業は「現状維持は衰退」と考え、年間目標を立て、生産性を上げ、品質を良くするための現場の改善を日々行っています。ただ、上司が「無駄をなくせ、改善しろ」と言うだけでは意味がないんですよね。無駄や問題点がどこにあるのかを見つける力をつけてもらわないと、改善は進みません。

スタッフの業務も同じです。単に「無駄をなくせ」と言われても改善は難しいでしょう。生産性を上げて仕事の質を高めるには、何をすれば良いかを知るための情報が必要です。会社としては、スタッフが問題に気づき、そこから付加価値を見つけられる、そのヒントになる情報を提供してあげることが重要だと思います。それがリテラAIの導入で実現しました。

-今回のリテラAI活用の印象を、一言で表すとしたらどんな言葉になりますか?

今枝:現場の改善と同じで「どんなところを改善していけばいいのか」という切り口やきっかけを把握できるもの、という印象を持っています。今回得られたデータはひとつの「気づき」です。そういった気づきがないと、業務改善に取り組もうとしても、どうしても従来の延長線上で仕事をしてしまいます。今後は、この気づきをどう使い、どう進化させていくかを考えていきたいと思っています。

DXを進めるには、その意義を明確にして全員に共有することが必要です。その上で、ツール導入だけに走るのではなく、その中身を理解した上で取り組む人を増やすこと、苦手意識を持っている人に「使えるよね」と感じてもらうことが大切です。

大きな組織で始めるとなかなか進まないので、こういう取り組みに積極的なメンバーを集めて、自分たちの問題を自分たちで解決するところからスモールスタートすることも、継続のために大切だと思います。私はそれをバックアップしていきたいですね。

ボトルネックを見つけて、
たしかな現場の改善に